6月に差し掛かり天気も雨の予報が少しづつ増えてきたように思います。
今回は雨の歌、雨の時に聴く音楽を少しピックアップしました

・ゲントウキ/追憶のレイニーデイ
キリンジや以前に紹介したMAMALAID RAGのように
はっぴいえんどの源流を感じる素敵な一曲です。
アルバムのジャケットイラストを中村佑介が担当していたのも驚いた記憶があります。

・Nujabes/aruarian dance
アニメ サムライチャンプルーのサウンドトラック「Departure」に収録されている一曲。
梅雨の時期になると毎年聴いてしまいます。
アニメも非常におススメです。

・荒井由実/雨の街を
1stアルバムの「ひこうき雲」に収録されている1曲。
以前にNHKの特別番組「MASTER TAPE~荒井由実「ひこうき雲」の秘密を探る~
の放送回がきっかけで自分はこの曲を好きになりました。

・今井美樹/雨にキッスの花束を
作曲がKANという事もあり上質なミディアムテンポのポップなナンバー。
アニメ YAWARA!の2期OPでもあります。
OPアニメーションもオシャレで好きです。

OP verはこちら

倉橋ヨエコ/今日も雨
ネガティブな感情はそのままに、前を向いていける
力に変えてくれるようなそんな力強い一曲です。
15年ぶりの活動再開のお知らせも嬉しいニュースでした。

気付けば邦楽ばかりになってしまいました…

70’s Music #5

 今回は、Grover Washington Jr. のアルバム “Winelight” に収められた名曲「Just the Two of Us」を取り上げます。このアルバムは1980年1にリリースされ、多くのファンに愛され続けていますが、そのバックを務めるのは前回の記事で紹介した「Stuff」のメンバーです。

Just the Two of Us / Grover Washington Jr.

 「Just the Two of Us」では、Richard Tee のフェンダーローズとSmall Stoneフェイザーの組み合わせが、とても心地よいサウンドを生み出しています。この独特の音色は、独特のピアノ奏法と二分する彼のシンボルサウンドとも言えるもので、曲全体の雰囲気を一層引き立てています。

 この曲のコード進行は、「Just The Two of Us進行」としても知られ、多くの楽曲で使用されています。実際、1999年に椎名林檎が「丸の内サディスティック」に取り入れたことで、若い世代の間では「丸サ進行」とも呼ばれるようになりました。このコード進行は、D♭maj7、C7、Fm7、E♭m7、A♭7 で構成されており、これをベースにした楽曲が数多く存在します。

 J-POPの世界でも、このコード進行は非常に人気があり、ORIGINAL LOVEの「接吻」やMISIAの「つつみ込むように…」、BONNIE PINKの「A Perfect Sky」などでも使われています。このように、シンプルでありながらも印象的なコード進行は、多くの楽曲に影響を与え続けています。

  1. ぎりぎり1970年代ではありませんが、近いということで取り上げました。 ↩︎

70’s Music #4

 20代前半のころ、私は音楽の世界で新たな出会いを経験しました。それは、アメリカのフュージョンバンド、Stuffとの出会いでした。当時、バンド活動をしていた私は、ハードロックから徐々に軽い音楽へと移行している最中でした。そんな中、レコード店で偶然目にしたStuffのアルバムジャケットに引かれ、ジャケ買いしてみたのです。

 最初にそのレコードを聴いたときの感想は、「なんじゃこれ?」というものでした。しかし、唯一「My Sweetness」だけは、当時のFMラジオ番組で流れていたため、すでに耳に馴染みがありました。それでも、全体としては少し異質な感じがしました。特に「Foots」のイントロは聴いているこっちが恥ずかしくなるほどの印象でした。

 しかし、それから何度も聴き返すうちに、少しずつStuffの音楽の良さがわかってきました。その独特のグルーヴ感やメロディーの美しさに惹かれていったのです。さらに、当時偶然知り合ったバンド仲間にも同じように彼らの音楽を愛する者がいることを知り、ますます盛り上がりました。その後、彼らと一緒にStuffの曲をカバーするようになりました。

 残念ながら、Stuffのメンバーの多くはすでに他界してしまいましたが、80年代に観に行ったThe Gadd Gangのライブや渡辺貞夫さんのライブでの素晴らしい演奏は、今でも鮮明に覚えています。そして、StuffのキーボーディストであるRichard Teeは、私が最も敬愛するプレイヤーの一人です。彼のゴスペルを基本とした独特の演奏には、今でも学ぶことがたくさんあります。

当時のFM番組 軽音楽をあなたに で流れていた My Sweetness
この曲のピアノソロはRichard Teeの典型的なスタイルで、当時衝撃を受けました

AI活用

最近AIの進化が凄まじく、二つ前の70’s Music #3 の記事もAI+人力修正で書きました。画像もAIによるものです。

そんなときにお客様から「ホームページが表示されない」とのご連絡をいただきました。

大変ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした
ご指摘いただいたお客様、ありがとうございました

急いで復旧作業を試みましたが、使い慣れていないシステムだったこともありなかなか解決に至らず、そこでいくつかの生成AIに質問してみました。

それっぽい回答は得られ新しい知識も得ることができましたが、やはり決定的なものはなく、結局バックアップから戻してとりあえず復旧させました。原因が判っていないため、またダウンするかも知れません…😨

実はこのトラブルが起きる前からいろんな生成AIを試していて、このブログのヘッダー画像や、4月5月のピアノ室クーポンの画像も生成AIによるものです。

ホームページもなんとか復旧したので、今度はCスタジオでゴリラにドラムを叩かせてみました🦍


他にもAIを使って簡単に動画が制作できるソフトを使ってショート動画を作ってみましたのでぜひご覧ください。

春雨道中

4月になって穏やかな気候と共に春の訪れを感じます。

そんな時期に聴きたくなる1曲を紹介させていただきます。

MAMALAID RAG/春雨道中

ママレイドラグはVo.田中拡邦を中心に2002年頃から活動を開始した日本のロックバンドです。
デビュー当時は現代のはっぴいえんどと言われていたそうで、
繊細な歌詞とメロディーの節々からその流れを強く感じることが出来ます。

初めてこの春雨道中を聴いた時、音が鳴った瞬間からメロディーの素晴らしさに「これは名曲だ…」と納得してしまった記憶があります。

この春雨道中が入っている1stアルバム「MAMALAID RAG」も素晴らしいアルバムですので、是非一度聴いてみてください。個人的には夜汽車という曲が大好きです。

また活動20周年を記念して1stミニアルバムの「春雨道中」がアナログ盤で
リリースされています。完全生産限定盤とのことですので、この機会に手にしてはいかがでしょうか?

勿論、自分は購入済みです(笑)

70’s Music #3

70年代の音楽を掘り下げるこのシリーズ、今回はクインシー・ジョーンズのアルバム「Sounds…and Stuff Like That!!」を紹介します。

当時よく聴いていたアルバムの中でも、特に思い入れのある一枚です。中でも4曲目の「Tell Me A Bedtime Story」は、ハービー・ハンコックのピアノソロが光る名曲です。

この曲は、ハービーが即興で弾いたピアノソロをクインシーが譜面に起こし、ストリングスアレンジを加えたという逸話があります。ハービーの自由な演奏とクインシーの緻密なアレンジが絶妙に絡み合い、聴く者を魅了する一曲です。

アルバム全体を通して、クインシーの多彩な音楽性が表現されています。ジャズ、ソウル、ファンク、ロックなど、様々なジャンルの要素が混ざり合い、独特な世界観を作り出しています。

70年代の音楽が好きな方、クインシー・ジョーンズのファンの方にはもちろん、音楽好きなら誰でも楽しめるアルバムです。ぜひ一度聴いてみてください。

70’s Music #2

ダイレクトカッティングといえばこの曲(アルバム)もよく聴きました。

I Thought It Was You / Herbie Hancock from Album “Directstep

当時画期的だったヴォコーダーという、キーボードの音をマイクから入力した声と合成し、歌声のような音を鳴らす楽器でハービーが見事に歌っています。
私もRolandのヴォコーダーを買ってみましたが、このナチュラルなピッチベンドは到底真似のできるようなものではありませんでした。

ダイレクトカッティングということで、ハービー自身で鍵盤を被せることができないため、サポートのキーボディスト ウェブスター・ルイスと演奏しています。

この記事を書くためにこのアルバムについて再度調べていたところ、初期に発売された別テイクのアルバムがあることを知りました。
しかしヤフオクで2万円という値段だったので、諦めムードで一応メルカリを見てみたら、4700円で出ていたので思わずポチってしまいました😅

40年以上聴いてきた曲の別テイクが聴けるなんて、むちゃくちゃ楽しみです😍

70’s Music #1

CDもサブスクも無かった頃、車で音楽を聴くにはカセットテープがメインでした。
車で出かけるときはお気に入りのテープをケースに入れて持ち込んで聴いていましたが、今回紹介するアルバムもそのお気に入りライブラリの一つ。

ギタリスト リー・リトナーのソロアルバム シュガー・ローフ・エクスプレス で、当時のギタリストの友人から「駄作」と言って教えてもらったアルバムですが、私はかなり気に入り、以後何度も聴きました。
音の雰囲気が好きなのと、私の好きなギタリスト エリック・ゲイル が加わっているのも要因でした。

友人曰く、「この2人を一緒にしたのが失敗」だそうですが、たしかにスタイルの違いからか、噛み合っていないところもたくさんあります。
That’s the way of the world のエリックのソロでの “間” を、若いリーが待ちきれずに被せてしまったり、パトリースのピアノからも同様の “青さ” を感じます。
エリックの間を理解するには彼らには10年早かったのかなぁ。

ちなみにこのアルバムはダイレクトカッティングという、スタジオでの演奏をミックスしながら直接マスターレコードをカットするという、とんでもない方法で作られたアルバムです。テープを通すことなく究極の音を目指したのだそうですが、そのためプレイヤーは片面3曲ずつ通しで演奏しています。

千年女優

7th Note 鴨です。今年もよろしくお願いします。

1月19日(日)から今敏監督のアニメーション映画

「千年女優」が全国の映画館で2週間リバイバル上映が始まります。

今敏監督は日本のアニメーション映画監督であり、他にも「PERFECT BLUE」、「パプリカ」、「東京ゴッドファーザーズ」などの素晴らしいアニメーション映画を作成されてます。

お兄様はギタリストの今剛ってのもまた凄い…(去年の紅白にて寺尾聡のルビーの指環で演奏されていました。)

千年女優という作品を上手く言語化できないのですが、自分は初めてDVDを借りて視聴した時に、アニメーション表現、物語の展開が凄まじく、ただただ圧倒された作品であった事を覚えています。

視覚的にも面白いと感じることが出来る作品でもあり、アニメーションと平沢進が生み出す音楽との相性も抜群に良かったです。

庵野監督のシン・エヴァがプライムで配信された時に「劇場公開を前提として製作された映像ですので、出来る限り大画面での視聴を製作スタッフ代表として望みます」と仰っていたのが印象に残っていまして、
この千年女優もスクリーンで作品を捉えた時に自分にどう飛び込んでくるのかがとても楽しみでもあります。
予告映像を貼っておきますのでビビッと来た方はぜひ劇場へ!

今年も

7th Note 鴨です。
本日が今年最後の勤務でした。
あっという間に過ぎてしまった1年でしたが、
去年、一昨年と比べてより多くのお客様にご利用いただき、
スタジオにも活気が戻ってきた事を嬉しく思います。
本当にありがとうございます。

来年もお客様がより快適に練習が出来る場所づくりに努めますので、
これからもどうぞ 7th Noteをよろしくお願いします。