弦交換@田中(Y)

いつもご利用ありがとうございます。田中Yです。
当店では、お客様が快適に機材をお使い頂けるよう、機材の定期的なチェック、メンテナンスを欠かさず行っております。
先日レンタル用ギターの弦を交換しましたので、ごく基本的な内容ですがご紹介したいと思います。

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↑まず弦を緩めて外します。チューンOマティック型のブリッジは、弦を全部外してしまうとブリッジも外れてしまうため、支えに一本残しています。

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↑弦を外したあと、オレンジオイルで指板の汚れを落とします。
オレンジオイルやレモンオイルは、つけすぎると指板を傷める事があるので、少量をクロスにつけて拭きます。

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↑ピックアップやブリッジなどの金属パーツも磨きます。
少しくすみが生じ始めていたので、ポリッシュで念入りに磨きました。
汚れを放置すると定着して落ちにくくなるので、気をつけたいところです。

新品の弦を張る前に、弦がねじれないように、しごいて出来るだけまっすぐにします。

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↑ペグポストに通した後、ペグから5cmくらいで弦を折り曲げます。このとき内向きに曲げると巻きやすく、きれいに巻けるのでおすすめです。

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↑巻くときは引っ張ってしっかりテンションをかけて巻きます

ナットやサドルは摩擦が大きい部分なので、巻き終わる前にあらかじめフィンガーイーズをナットとサドルに当たる付近の弦に塗ります。

弦交換の際にブリッジ両端のネジに手が当たる等して弦高が変わった場合は弦高調整を行います。

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↑一度弦を緩めた後、両端のネジを回して高さを調節します。

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↑大体の感覚で合わせたのですが、12フレット上から弦までの距離が、1弦で1,2mm、6弦で1,7mmくらいになりました。ビビりもなく、標準的な弦高です。

弦高を変えた場合は、オクターブチューニングも行います。
オクターブチューニングについてはまた次回ご紹介します。

楽器のメンテナンスに手間をかけるということは、単に楽器の状態保全ということだけではなく、練習のやる気を起こさせたり、楽器をより深く知ることが出来たり、大変意義のあることだと思います。
ギタリストならば当たり前に行っていることばかりかもしれませんが、何かご参考になる部分があれば幸いです。